クマが人間を襲う悲しいニュースが相次いでいます。
直近の9月14日夜、福島県喜多方市の住宅で、家の中にクマが入ろうとし、カーテンを引き裂かれ、飼い犬が亡くなってしまう悲しいニュースがありました。
2025年夏は全国各地でクマによる被害が増加しています。
クマによる外傷はかなり悲惨で傷口はグチャグチャになってしまうそうです。
なぜ今年の夏はクマによる被害が増えているのか、クマが狙う体の部位はどこなのか、なぜ顔面を狙うのか、クマに出会ってしまった時の対処法をご紹介します。
クマの被害が増えているのは地球温暖化が原因
そもそもなぜ、今年の夏はこんなにもクマによる被害のニュースが多いのでしょうか?
3月から5月にかけての気温は、北日本では例年よりかなり高くなっています。地域によっては梅雨が短かった等、今までとは異なる気象状況が影響している可能性があると考えられています。
クマの主食の植物や果実の成育の時期が早まり、クマにとって食べ物が枯渇しています。それによって、クマが食べ物を求めて人間の生活圏に現れているようです。
クマが攻撃してくるのは90%が顔面
クマに出会い、襲われてしまうと、実際にどのような被害を受けてしまうのでしょうか。
クマの攻撃は、90%が顔面とされています。次に多いのが上肢(70%)。頭部(60%)、下肢(40%)胸部(25%)、頸部(15%)です。
クマによる外傷がナイフのように綺麗な一直線の傷になることはほぼなく、グチャグチャな状態になってしまい、修復もかなり難しいそうです。
なぜクマは顔面を攻撃してくる?
クマによる最初の攻撃は、立ち上がった状態から、爪で顔面を水平に引き裂き、振り抜くケースが圧倒的に多いそう。クマの身長はだいたい100〜150cmのため、ちょうど人間の顔の高さなんですね。また、クマ同士で戦う場合は、相手の口をかみこんで窒息死させようとするらしく、人間においても顔面の位置を攻撃することが多いそうです。
出会ってしまった時の対処法
では、出会ってしまったら顔面を守れば良いのか?出会ってしまった時の対処法について説明します。
一旦落ち着いて行動する
まずは、慌てず落ち着いて行動し、クマに刺激を与えないようにします。
クマを刺激すると、襲ってくる可能性が高くなってしまうため、目を合わせずに、ゆっくりと後ずさりして距離をとります。
後ずさりしてからも、走って逃げてはダメです。大声を上げるとクマが追いかけてきてしまうため、落ち着いて行動しましょう。
距離がある場合は、そのままゆっくり後ずさりしてください。
木に登る、石を投げる、死んだふりをするのは厳禁です。
うつ伏せになり、両腕で顔面や頭を覆う
前述でも申し上げた通り、クマは顔面を襲ってくる傾向にあります。
うつ伏せになって、顔面と腹部を守り、首の後ろは手を回して保護します。被害を最小限に抑えましょう。
クマと出会わないようにするための予防策
そもそも一番大切なのは、クマを近づかせない、出会わないことです。
クマは、餌の欲しさに人間の生活圏へやってくることがわかりました。
・生ごみ、家畜の飼料などを屋外に放置しない
・車庫、物置の扉は普段からしっかりと閉めておく
上記等の対策を行い、日頃からクマを近づかせない予防策と、万が一出会ってしまった時の対処法を理解することが大切ですね。
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